上州・群馬県は昔から小麦の産地として知られてきた。その小麦をもとに育まれた「麺食文化」の土地柄でもある。この上州伝承の銘品を販売し、地域産業の活性化とその需要拡大を推進し、ブランド化する事を目的にこの建物は造られた。そのビジョンは日本文化の大切な和の食文化の伝承であり、継続とその需要拡大と発展に貢献する事にある。それにはその器づくりに最もふさわしい木造建築により造り上げ、その良さを伝承し、和の文化を守り、発展させる事でもある。
建物の姿は赤城山の峰々をイメージしデザインした。そして「雅(みやび)」の世界をコンセプトにして日本の伝統美である「雪月花」を造形のテーマとして形づくった。構造は木造平屋建てとし、木造建築の良さである木の温もりを大切に表現し、真心が伝わり、自然環境の中に溶け込みながらも凛(りん)とした姿で、いつまでも地域に根差した建物になって欲しいとの願いを込めて造り上げた。
所在地 群馬県みどり市大間々
施工 桐生建設
敷地面積 1600m2
延床面積 268.49m2
構造・規模 木造平屋建